月に憧れた兎の思考

いつか「創る」時のために。ひっそりと。

10月上旬、ダラダラと。

・君

 

「いつまでもここで待ってるから」

最後に振り絞って君に届けたその言葉は誠意か、或いは呪いか。

 

好きな歌手、ずっと変わらない。

だからその歌手を好きになってくれた君のことも、忘れられない。

 

今日は月が綺麗なのに、「月が綺麗ですね」という言葉が邪魔をする。

 

・yokohama

 

夜の赤レンガ。

あちらもこちらも2名様。だけどこの街では不思議と孤独を感じない。

独り、赤レンガ前の広場を歩く。海風が頬を撫でる。

海は闇に染まる。吸い込まれるように近づく。自分のこの身まで闇に溶けてしまいそう。

船の汽笛が聞こえる。煌びやかに輝く大型船が遠ざかって征くのが見える。

ふと後ろを見ると大きな観覧車がのんびりぐるぐる回転している。

全て、変わらない。

ここは横浜、赤レンガ前。